2026年10月14日

「虫歯かも…でも痛くないし、もう少し様子を見よう」と思ったことはありませんか?実は、虫歯にはまだ削らなくて済む段階があります。その鍵となるのが、歯が持つ「再石灰化」の力です。
虫歯になる仕組み
お口の中の細菌は、糖分をエサにして酸を作り出します。この酸が歯の表面のエナメル質からカルシウムやリンを溶かし出す現象を「脱灰(だっかい)」といいます。これが虫歯の始まりです。
歯が自ら修復する「再石灰化」とは
脱灰が起きても、唾液中のカルシウムやリンが溶けた部分を補修し、歯の表面を元に戻そうとする働きがあります。これが「再石灰化」です。歯に穴が開く前の段階、つまりエナメル質が白く濁って見える「C0(要観察)」や表面だけが溶けた「C1」の初期段階であれば、この自然治癒力を活かして進行を食い止めることができます。

再石灰化を促す3つのポイント
フッ素の活用:フッ素配合の歯磨き粉を使うことで、再石灰化が促進され、酸への抵抗力が高まります。
唾液を増やす習慣:よく噛んで食べることや水分補給が、唾液の分泌を促します。食後のキシリトールガムも効果的です。
食事の回数とタイミング:間食が多いと口の中が酸性の状態が続きます。食事の回数を決め、だらだら食べを避けることが大切です。
「治る」と「進まない」は違う
重要なのは、再石灰化はあくまで「初期段階」でのみ有効だという点です。エナメル質に穴が開き、内側の象牙質まで達した虫歯は、自然には治りません。また、再石灰化が起きたとしても、歯が完全にもとどおりになるわけではなく、ケアを怠れば再び悪化します。「痛くないから大丈夫」は禁物です。
定期的な歯科チェックのすすめ
初期虫歯は自覚症状がほとんどなく、自分では気づきにくいものです。だからこそ、定期的に歯科医院でチェックを受け、早期発見・早期対応することが何より大切。削らずに済む可能性を残すために、ぜひ3〜6ヶ月に一度のメンテナンスを習慣にしましょう。
