2026年8月05日

虫歯の治療をすると必ず登場する「詰め物(インレー)」や「被せ物(クラウン)」。保険か自費か、銀歯かセラミックか——選択肢がいくつかあり、違いがわからないという方も多いと思います。今回は代表的な材料の特徴と寿命を整理してお伝えします。
詰め物・被せ物の主な種類
- コンポジットレジン(CR) 白いプラスチック素材で、保険適用。小さな虫歯に使用。色調が歯に近く目立たないが、経年で変色・磨耗しやすく寿命は3〜5年程度。
- 銀歯(メタルインレー/クラウン) 金属(銀・パラジウム合金)製で保険適用。耐久性は高く寿命は10〜15年程度だが、見た目が目立つ、金属アレルギーのリスク、歯との境界から虫歯が再発しやすいなどのデメリットがある。

- セラミック(陶材) 自費診療。天然歯に近い白さと透明感で審美性が高い。歯垢がつきにくく二次虫歯になりにくい。寿命は10〜20年以上。
- ジルコニア 自費診療。人工ダイヤモンドとも呼ばれる非常に硬いセラミック素材。奥歯の強い力にも対応でき、白く審美性も高い。寿命は15〜20年以上とされる。
- ゴールド(金合金) 自費診療。生体親和性が高く、歯への馴染みが良い。磨耗しにくく寿命は20年以上と最長。金色のため目立つが奥歯では機能面での評価が高い。
なぜ寿命があるのか
詰め物・被せ物は材料の劣化だけでなく、歯ぎしり・食いしばりや噛み合わせの変化、歯磨きの仕方、接着剤の劣化などによって徐々に合わなくなります。特に保険の詰め物は材料の限界もあり、定期的な交換が前提となっています。
寿命を延ばすためにできること
定期検診で詰め物・被せ物の状態をチェックし、早期に問題を発見することが最も効果的です。また、歯ぎしりがある方はナイトガードの装着、咬合力の強い方は素材選びの際に強度を重視することをお勧めします。
素材選びは長期的な視点で
「安さ」だけで選ぶと再治療のサイクルが短くなり、トータルコストが高くなることもあります。ライフスタイル・予算・歯の位置・審美性への希望などを総合的に考慮して選ぶことが大切です。詳しくはお気軽にご相談ください。
